St_Hakky’s blog

Data Science / Human Resources / Web Applicationについて書きます

「StrengthFinder」なるものを受けた

こんにちは。

インターン先でチームビルディングのために、「StrengthFinder」(ストレングスファインダー)を受けました。

今日は、そのことについて勉強したので、それについてまとめておきます。

f:id:St_Hakky:20160102142115j:plain

〇ストレングスファインダーとは

ストレングスファインダー(StrengthFinder)とは、ギャラップ社という市場調査会社が提供しているサービスで、自分の強みを180個の質問に答えることによって、人間に潜在的にあるとされる34項目に分類された強みに順序付けをして自分の強みがわかるというものです。

■34の強み
アレンジ、運命思考、回復志向、学習欲、活発性、共感性、競争性、規律性、原点思考、公平性、個別化、コミュニケーション、最上志向、自我、自己確信、社交性、収集心、指令性、慎重さ、信念、親密性、成長促進、責任感、戦略性、達成欲、着想、調和性、適応性、内省、分析思考、包含、ポジティブ、未来志向、目標志向

使い方などは、後で説明しますが、これは良くある性格診断や向いている職業ウンスンとは少し違い、考え方における「強み」がダイレクトにわかるといったものです。

僕があーだこーだ説明するよりも、わかりやすいサイトが沢山あるので、そっちを見ていただいた方がいいかと。ただ、簡単に言うと、180個ある質問に答えたら自分の「思考・感情・行動のパターン」の強みが34の項目の中で順序付けされて返ってくるといったものです。

xn--bckg8a9ab8bxc5fpjscf3i.com

www.itmedia.co.jp

bizacademy.nikkei.co.jp

特に上のサイトの、一番最後の「日経Bizアカデミー」はうまくまとまっているのでぜひ。

■ストレングスファインダーの良いところ
僕が思うに、ストレングスファインダーの良いところは、「思考・感情・行動のパターン」の強みがわかるという事。通常自分の「思考・感情・行動のパターン」の欠点に目が行きガチであり、強みや自分特有の考え方がわからないということ。

例えば、「自分はなんてネガティブなんだ」というのは良くわかっていても、「自分は慎重に考えて行動するタイプだからミスも少ない」というのは良くわからないというようなことですね。なぜならミスを普段しない人がミスをしないことを「強み」と感じるには他人からの評価や成果物に現れていない限りわからないからですね。

あとは、「成果物」に対する強みや「知識やスキル」による強みではないという事。あくまで考え方の強みであるため、資格試験や成果物ではなかなか見えにくい部分であり、よく就職活動などで面接などを通してわかろうとしている部分であるということでしょうか(見えているかは知らんし、もっとうまくやればいいのにと思う。時間がないのか、それともあえて就活生がうまくやれるように抜け道を残しているのか。わからん)。

■自分の当たり前に気づける
また、自分が当たり前と思っている強みに気づくことで、他人が自分と同じ強みを持っていない(つまり考え方)ということに気付けることはいいことだと思います。上司が部下に対して、「なんで彼はこう考えないのだろう」というのは、部下がそういう思考パターンに強くないだけであって、何も部下が悪いだけではなく、上司が部下の思考の強みに気付けていない上司の能力不足もあるということですね。チームで行動する場合、これはうまく使えます。部下の強みがわかれば、上司はうまくそれに誘導してあげれば、チーム内の雰囲気も良くなり、チーム内での成果は上がるといった感じです。

■弱みを補うより、強みを生かす

ストレングスファインダーから得られる強みはだいたい13歳で固まり、それ以降は変わる事は少ないのだそうです。努力すれば弱みは補えるというのは間違っていないのですが、調査によると弱みは補えてもそこから得られる成果は強みを生かして活動した場合に比べて少ないそうです。

例えば、職種の話。以下の僕の強みからもわかる通り、僕は人付き合いのための飲み会やパーティー、娯楽施設で「うまく」動けない、もしくはそのような場面が得意と「強み」として表れていません。そんな人が努力で頑張れというのは無理な話。営業などは向いていない典型かもしれません。それよりも自分の強みが行かせる職場(僕の場合、コンサルタントなど)を選び、自分の強みを存分に生かした方が、給料もいいし満足感を得られるということです。

とにかくこれは「勉強」などの弱点と違い、自分の考え方の特色を表したものなので、強みとして表れていない部分を強化するより、強みを生かして知識や仕事での成果を得たほうがいいということです。

〇実際に受けてみた

えーっと、これを受けるには1700円ほどかかるのですが、インターン生ということもあり、会社の方が負担して下さいました。

実際に受けてみたところ、以下の5つが上位の「強み」としてストレングスファインダーによって挙げられました。

■強み上位5個

  1. 戦略性 : 物事を戦略的にとらえる力
  2. 回復志向 : 物事の欠点を分析して探し出す力
  3. 達成欲 : 物事を達成したいと思い、実行する力。ワークホリック的なものですね笑。やらずにはいられないという感じですかね。
  4. 学習欲 : これはそのまま。学びたい意欲。
  5. 規律性 : 物事をルーティーンに落とし込んだり、目的達成のための締切設定、締切までにタスクを終わらせるために段階的なステップを構築する力

受けてみて思ったのですが、

「あたっとるやんけ」

ということですね。上の補足説明は簡単にしか書いてないので、若干定義とはずれていますが、だいたいそんなイメージです。例えば、僕の受験勉強時代に当てはめると、

1.受験大学への合格のために、通っている高校の授業のどこがダメでどこがいいかをとらえる。今の自分と受験大学のレベルを比較し何が足りて何が足りていないかを分析:回復志向

2.受験大学へ合格するために自分の能力をどう成長させればいいか、その方法を学習・考案。また手法の分析:戦略性、学習欲

3.成長させる方法を日々のルーティーン、スケジュールや締切の決定。及びそれを守り実行:規律性

といったような感じでしょうか。これらは全て達成欲に支えられていると考えると、こういったことが自然にできていたのは、こういった強みがあったからなのかなと思います。

■強みから見える特性

僕の例で行きますが、戦略性と回復志向の強みがかけ合わさっている人は、問題解決が得意なんだそうです(笑)。

以下は、日経Bizアカデミーの引用文です。

*****************************

今回は、ストレングスファインダーの観点から見た仕事の適性、それから、少しだけ人と人との相性についてもお話します。

問題を解決する仕事に向いている《回復志向》
加えて《戦略性》があれば問題解決の天才

 《回復志向》は、「困っている人を助けたい」「問題を発見し解決してあげたい」「壊れている物を直したい」など、“直したい、助けたい”という欲求資質です。医師や看護師などの医療関係者、福祉関係者、または経営コンサルタントや弁護士などによく出てきます(この資質がないと医療従事者や経営コンサルタントになれない、と受け取らないでくださいね。これらの資質がTOP5になくても医療分野で活躍している人はたくさんいます)。

 この《回復志向》に《戦略性》が加わると、どんな問題でも、その時のベストな解決方法を考え出すことができます。《戦略性》は、欲しい結果を得るために複数プランを考え、「もしもこの方法を取るとこうなる」と想定してベストな選択肢を選ぶという資質です。上記に挙げた職業はもとより、会社の中で大小の問題解決に能力を発揮します。

 この資質を併せ持っている人は、仕事だけでなく、日常生活の中でも、無意識のうちにこの資質を使っています。例えば、はやらないラーメン屋で残念な味の汁をすすりながら、「もし自分がこの店の店主なら、○×△□をして店をはやらせるな」など頼まれてもいないのに語ってる人がいませんか? 多分、《回復志向》×《戦略性》です。

 「どうしてその方法なの?」と聞くと、「だって、プランAは金がかかるし、プランBは場所的に無理だから、プランCしかないだろう?」など、複数案から選択していることがわかります。ちなみに、《最上志向》×《戦略性》の人はそもそもはやらないラーメン屋に入らない。たとえ1食でも美味しいものを食べたいのが《最上志向》、ちょっと問題がある方に惹かれてしまうのが《回復志向》です。

*****************************

んまー、この通りです(笑)。こんな感じで、自分の強みから自分の考え方の特性を見ることができます。

〇ストレングスファインダーの活用法

僕が思うストレングスファインダーの活用法ですが、

  • 適職を考える際
  • チームビルディング
  • うまくいかない人間関係の原因を探る
  • 自分の能力向上方法
  • 情報の取捨選択の際

という感じですかね。チームビルディングの際は、初対面の方の考え方を大まかにストレングスファインダーによって知ることができることは、チームで気持ち良く作業を進めていくうえでいいことだと思います。上から三つは上記で紹介したサイトでも紹介されていたので、ここでは最後の二つについて話します。

■情報(特に方法論)の取捨選択
「自分の能力の向上方法」と「情報の取捨選択の際」に使えると僕が考えるのは、たとえば「○○の習慣で成功できる」みたいな本があったとして、その本で言っていることが自分にも役に立つのかというのは、自分の強みに照らし合わせてみればわかる、ということです。

自分に合った情報、自分の考えや強みを生かして目的を達成できる手段を多くの情報から選択できるのは、自分の考え方の強みを理解していればなおさらかと思います。また自分にあっていない方法を選び成果が出ないと不安になる事もないのではないかと思います。

例えば僕の場合、戦略性と回復志向、規律性などがあるおかげで、よっぽど自分と考え方が似ている人の授業の場合でない限り、学校の授業を普通に受講するのが苦手です笑。そんな人に、「授業をきちんと受けてウンスンした方がいい」とかいうのを頑張れとほざいたところで、それが正しい方法というのはあり得ません(もしこれがお行儀よく授業を受けることができるようになることが目的の場合、話は別ですが)。また、親が「うちの子授業きちんとうけないのよね~」と言っていたとして、退屈な授業を黙って聞くのはそもそも不可能だし、大人も退屈なセミナーとかで寝ている方も多い中で、子供にそれをしろというのは無茶苦茶な話だし、それで気分を子供も大人も悪くしているのを見るとあほかと思います。

もしその子に学習欲という強みがあれば、うまく導けば勝手に勉強しますし、もしその子に着想という強みがあれば、じゃあどうすればいいかのアイデアを聞いてあげれば何か返ってくるのでは、など個々人にあった問題解決方法も強みから考えられるという感じですね。

〇まとめ

以上、自分で勉強したことと考えた事でした。ストレングスファインダーを受けると、他の定義などを英語ですが手に入るので、それも読むとよりわかるかと思います。
それでは。